ビートルズ展

八丁堀福屋8階で開催されていた「ビートルズ展」に行ってきました。普段、クリニックでも始業前や休憩時間などに、自家選曲したビートルズのディスクをよくかけており、クリニックにおいてもわたしが大のビートルズ好きというのはスタッフも周知のようで、心優しいスタッフが、チケットを分けてくれたので、ここはどんなに忙しくてもいかなければと、先週なんとか行ってきました。
早いもので、今年がデビュー50周年ということだそうです。

ビートルズ関係の展覧会には、もう通算何回行ったでしょう。だいたい気づけば必ず行くほどの10代からのビートルズファンなので、かれこれ30年余り、通算すれば10回は超えているはずで、たぶん今までの復習にはなっても新たな発見はもうないだろうな~という軽い気持ちで参加してきました。しかし、人間、年をとると、記憶は薄れるのか、意外に新鮮な体験ができました。とくによかったのが、いまさらながらにポールとジョージの直筆の手紙や詩の下書きをしげしげと見て、ポールやジョージってこんな筆跡だったんだと思いました。ジョンの流暢な芸術的筆跡やメモや一筆書きのようなコミック絵は見慣れ、よく認識しているのですが、ポールやジョージは今まで気にも留めていませんでした。ふたりともその性格にあった筆跡(とくにポールの丸っこい女の子みたいな字)で妙に納得。そういえば、ポールはもうすぐおそらく彼にとって最期の日本公演になるであろうツアーのため来日します。これもたいへん楽しみです。

展示物もデビュー50周年という記念のせいか、心なしかデビュー当時のもの(バンド最初期の音源を吹き込んだ、結構大きな録音機器が実際にあったのには少し驚きました)が充実しているような印象を受けました。日頃は音楽ばかり(たまに映像も)にお世話になってばかりのビートルズですが、こうしてゆかりの品物をまじかに見るのもいいものです。とくにジョージがマジカル・ミステリー・ツアーのときに着ていた、黒の毛皮ジャケットなどは印象に残りました。その活動や作品の素晴らしさから、神格化されることもありますが、彼らがわれわれと同じ生身の人間であったことを確認する営みもときにはいいものです。そして個人的には、こうした展覧会はこの先も開催され、わたしもできる限り参加し続けるのでしょうが、さてあと何回行けるかな~なんて思いながら、一昨年に充実し再開店した広島丸善(10年ほど前に閉店したときはほんと残念に思いました)に寄って、楽しい本を眺めながら、帰路につきました。