桜小学校同窓会

先日、弥富市立桜小学校の学年同窓会に出席してきました。早いもので前回平成21年に初開催されてからちょうど5年ぶりです。当日は懐かしい級友と5年ぶり、前回出席がなかった級友とはなんと30年ぶりの再会があり、楽しい時間を過ごしてきました。

小学校の同窓会はいいものです。高校などはある程度人格も固まり選別がかけられて再会しても驚きも少ないものですが、小学校時代というのはまだ幼く無謀で言動も流動的でなんでもありの時代であり、数年を隔てた再開は驚きとともに格別の感があります。

わたしにしても、この5年間の間に自分は故郷を遠く離れた広島の地で医院を開業するわ、恩師である日比野先生は亡くなられるわで、ほんといろいろあった5年でした。正直に告白すると、今回の同窓会開催が決まった春先から、忙しい仕事のなかときにはへとへとになることもありましたが、懐かしい友らと5年ぶりに再会するこの日を楽しみにしながら頑張ってきたという面もあり、当日はとくに仲のいい友人2人と名古屋名物ナナチャン人形の足元で待ち合わせて会場へ向かいました。

会場はDUMBOというおしゃれなイタリアン?レストランで、懐かしいを通り越して一体あなた誰ですか?という顔(わたしも人のことを言えませんが)も含めて40人ほどあつまり、夢のような時間を過ごしました。わたしのように、すでに異郷の地で生活の基盤を築き、正月はともかく、こうしたイベントでもないと普段は故郷に戻ることもない人間にとってはこうした機会は貴重でこの上もなくうれしいものです。

当日も13時から翌日1時のラーメン屋での4次会終了まであっという間に時間が過ぎ、気が付けば最初に待ち合わせた3人で、子供時分に比べえらく頑強になった堤防の上でしつこく噛んでくる蚊を腕に感じながら、木曽川の雄大な流れを眺め夜明けを迎えていました。

前回の同窓会もそうでしたが、人間いろいろな思いがありすぎると、うまく言葉で表すことができず、思いは宙に浮かび、その場所と時間に取り残されていきます。今回もそうした思いを前回以上に強く感じて、次回はもう少し小学時代のように自分のありのままをさらけ出して暴れてみようかな~(仕事柄、こころを制御することに慣れた自分を悔しく思うのもこの同窓会ならではです)と思いながらの広島への帰還となりました。

次もまた5年後と考えると、いったいそのとき自分はどうしているだろう?という遥かな想いにもなります。自分のここ数年の足跡を振り返ると、中原中也の詩「思えば遠くへ来たもんだ」を地で行く感じであり、同窓会は「故郷での時間や経験は人生という座標の原点でもあり、この原点からずいぶん遠く離れてしまったな~」という面はゆいと同時に切ない想いに常に向き合わせてくれる場です。こんな想いを胸に3年後か5年後までしっかり自分も成長し、また笑顔で懐かしい顔に出会えるよう頑張っていくことを決意しての診療の日々復帰となりました。

 

P.S.いつも忙しいなか、開催へこぎ着けてくれる、ひっつあん、けんべんを始めとする幹事のみなさん、ご苦労さまでした。束の間でしたが、懐かしくあたたかい時間を過ごさせてもらいました。桜小時代のみんなはいつもこころのなかで生きています。次は3年後ぐらいに遭えたらいいですね。