寄生獣  完結編

やっと楽しみにしていた本作を鑑賞してきました。とにかく前篇が素晴らしい出来だったので、これを見ずしてなにを観るという気合で遅ればせながら修行してきました。


寄生獣とはいったい何者なのか?平和な日常にこんな不条理が襲ったら・・・人間はいったいどうなるのか?そして人類だけがもつわけではない母性なるものの本質とは?


前篇にはいろいろなテーマが散りばめられており、その回答を提示してくれるであろう完結編。さあどうなるかと勇んで映画館のシートに座りました。


観終わってまず思ったことは、大風呂敷を広げた前篇でしたが、後篇はやや小さく畳んだかな?という印象でした。原作の最後で感じた、もう一歩突き抜けていない不全感はやはりあり、生命や母性の不可思議さ、人間であることの不条理さなどなどいろいろ宿題を背負わされたような印象をもって、映画館をあとにしました。


壮大なテーマの本作でしたが、わたしはニッチな部分にこの作品の魅力を感じたりしました。橋本愛の存在です。ポスターにも表れていますが、女優の成熟というか、どんな人間にも一度は訪れるオーラ、もしくはきらめきが本作の彼女にはありました。いやはやこれが人生の旬?というほど彼女は銀幕で輝いており、もともと眼帯が似合うちょっと不思議な女の子という印象の少女が一人前の女優に成長していく素敵な過渡期を本作で見せてもらいました。今後の活躍が楽しみです。

 

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コメント: 1
  • #1

    tomiyasu motoharu (木曜日, 18 2月 2016 09:21)

    コミックでしかみたことはなかったですが。人間のなかにある、善と悪、利己と利他、共生という感覚。これをとりもどすためになにができるかでしょうか。