バクマン。

漫画好きとしては気になる本作を地元T-Joy東広島にて鑑賞してきました。いつの世にもある、ビッグになることを夢みた若者の奮闘を描く青春作品です。少年ジャンプのモットーである「友情・努力・勝利」にくわえて「恋」のエッセンスを加味し、音楽にはやはりスピード感のあるサカナクションが彩りを添えてキレのいい作品です。

 

わたしのようないい年をしたおやじにも、小学時代からの親友で、現在東京在住のアッチラとコンビ漫画家になろうという気持ちをもったことがありました。Gペンやかぶらペン、ケント紙を使って、へたな漫画を描いたものです。まさに藤子不二雄先生になりたいという気持ちをもって、幼い時間を過ごしたものでした。

 

そんなこんなで本作はかつての藤子不二雄先生が自伝的に描いた「まんが道」の現代版といえるのですが、いやはや実際に映画館でこの音楽、映像、スピード感をぶつけられると、まったくもう別物に感じてしまうわけで、わたしが子ども時代に静かに熱狂した「まんが道」の世界は漫画好きのマイナーで静かな暗い世界だったものなのですが、本作はもう時代を超えて、明るくメジャーな作品であることを宣言しており、作り手側の体制は整っており、あとはそれを受け取る受け手側がどうしたアンテナをたてて、受け取っていくかどうかにかかっているわけで、いい時代が来たものだという感慨をもって映画館をあとにしました。


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コメント: 1
  • #1

    シネ丸 (火曜日, 10 11月 2015 10:39)

     あまり漫画が原作の映画作品は観ないシネ丸ですが,「バクマン」は予告編のキレのある映像と音楽に興味を持ち修行してきました。 さすが「モテキ」を撮った大根仁監督!
    CGではなくプロジェクションマッピングを使った迫力ある映像,監督自らの手持ちカメラによるヒロイン小松菜奈ちゃんのかわいい映像,そして目的に向かって突き進む青春群像,やぁ~満足・満足でした。 エンドロールもさすがですよね!!