アイアムアヒーロー

本作をGWも終わった平日の夜、T-Joy東広島にて観てきました。漫画原作が有名な本作。漫画原作は20代の年若き友人に数年前に薦められ、買ってはみたものの、どうも絵柄が好みに合わず、まだろくに読んでいないという反省もこめての鑑賞となりました。

 

いやはや観終わって、その映像のど迫力にびっくり呆然としたりしました。こういう残虐エンタテイメントだったとは知りませんでした。でも原作は背景も含めて、もう少し哲学的な作品なのかな?とも思いました。

 

ただただよ~く考えてみると、本作って1年前に映画化もされ話題になった「進撃の巨人」と構造がほぼ重なるのでは・・?本作のゾキュンが大型化すれば「進撃の巨人」の巨人です。

どちらもいま流行りの理不尽なまでに恐怖感を煽る異形の生物がわけもわからぬうちに誕生し、人間社会を破壊し。それにあがなう人類をテーマにしており、「寄生獣」「GANTZ]などもこの系譜になると思います。

 

しかし、それに気づこうが気づくまいが、ゾキュンの残虐さや殺戮の映像的迫力はたいしたものであり、R15指定を受けたのも当然の出来でした。痛快&残虐アクション好きならば必見の作品です。

 

本作のなかで感心した点があるとすれば、主人公の大泉洋の存在でしょう。一歩間違えたら、残虐さばかりが目立ち、映画館を出れば真っ先に記憶の隅に追いやられそうな内容の作品にあって、彼の普通さとほっとさせる軽妙さは「血の池に一輪のひまわり」ともいえる存在となっていました。阿部ちゃんと同じく、大泉洋も素敵な役者になったものです。