グランド・イリュージョン

9月の秋の気配が漂い始めた夜更けに本作を鑑賞してました。

わたしの場合はよくあることなのですが、観たい映画は数あれど、あまり好みにこだわりすぎず、仕事が終わり映画館に駆け付けた時間と地元の映画館T-JOY東広島(クリニックの近くにあり、ありがたいことです)で上映されている映画の上映開始時間があえば、とりあえずその作品を観るというように観ており、本作はそんな風に選ばれました。

 

本作はマジックをテーマにした映画です。見どころはそのマジックの映像をCGを使わずに、あえて実際にマジックを実現してそれを映像化したというところでしょう。女性の首が突然落ちてしまうマジックや雨が逆さに降るというマジックはそのことを知っているととても興味をそそります。

 

物語としては、幼いころ、湖の底に落ちた金庫破りのマジックに失敗して命を落とした父親の姿を目の前で観てしまった主人公が、その後成長し、父を超える偉大なイリュージョニストになっていくというテーマが流れています。このブログでも紹介した「キングズマン」や「グラン・ブルー」に近似するテーマではあります。こうした意外と王道的かつ伝統的な展開でしたが、そんなテーマよりも単純に目の前で展開される本物のマジック映像を堪能できるかどうかに尽きる映画のような気がしました。

 

わたしも昔、佐世保の喫茶店で超能力マジックというものを観たことがありますが、今でもそのときのことを思い出すとワクワクします。マジックはやはり生で観た方がいいかな~とも思ったりしました。