ローグ・ワン

本作を平成28年最後の映画作品としてT-Joy東広島で鑑賞してきました。

本作は「エピソードⅢシスの復讐」と「Ⅳ新たなる希望」の間に当たる時期の作品で、Ⅳ(SWシリーズの最初の作品です)の直前に起こった、最強兵器「デス・スター」の設計図がなぜ帝国軍から反乱軍に渡ったかというサイドストーリーとなっています。

恥ずかしながら、SWシリーズをところどころつまみ食い的にしか観ていないわたしからすれば、いやはやストーリーに入れるかな~と心配しての修行でしたが、まったく杞憂でした。

 

本作だけを観たとしても、娘と父親の絆をテーマ(SWシリーズの隠されたメインテーマって家族の絆と成長ですよね?)にした、愛と希望の作品をしっかり踏襲しており、単独の作品としても十分楽しめます。映像そのもののも、40年前の第一作である「Ⅳ 新たなる希望」と比較しても、雄大で自由自在な宇宙空間の表現は圧倒的で、単純に素晴らしいエンタテイメントになっていました。

 

思えば小学生のころ、第一作が日本でも公開され、社会現象を引き起こしたことをわたしでも記憶している本作ですが、当時追随を許さない先進的な特撮技術、壮大なテーマ、豪奢な音楽に驚愕を覚え、コカコーラの王冠をめくりながら、こども心に「アメリカはすごい・・どこからこんな発想が出てくるのだろう?」と真剣に考えていたことを思い出します。あれからはや40年近くたちました。

 

今にして思えば、SWシリーズはアイザック・アシモフの「銀河帝国興亡史」やトールキンの「指輪物語」といったファンタジー大作からインスパイアされ作製されたことはさすがにわかるわけですが、そんなことに関係なく、それを圧倒的な作品として実際に表現し、40年の長きにわたって熱狂的な支持を世界中で受け続けることはやはり天才の所業であり、ジョージ・ルーカスという鬼才が生まれた時代に自分も生を受けたことはラッキーだったと考えながら、平成28年最後の映画修行を終えたのでした。

 

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コメント: 1
  • #1

    シネ丸 (水曜日, 18 1月 2017 10:40)

    シネ丸も平成28年最後の映画修行がこの作品でした。 鑑賞した当日にレイア姫を演じていたキャリー・フィッシャーが心臓発作を起こし、4日後にそのまま帰らぬ人になってしまったのには驚きました。 「エピソード7/フォースの覚醒」では年取った姿で登場し,「ローグ・ワン」では最後に本人ではないらしいですがデススターの設計図を手にするレイア姫が観られたところでした。  彼女より一歳年上のシネ丸も暴飲暴食を控え、
    もう少し体重を落とし心臓に負担をかけないようにしなければと思った年の瀬でした。