帝一の國

夏の気配も漂ってきた5月の終わりに本作を鑑賞してきました。今を時めく菅田将暉くん主演の期待作です。

 

思えば仮面ライダーダブルの片割れのときからインテリジェンス漂う役柄でしたが、今回はまさにその才覚を生かして超名門海帝学園の生徒会長になることをきっかけに自分のくにを自ら作るという野望を持つ青年の物語です。

 

最近よくあるヒット漫画を原作とした本作ですが、映画は映画で痛快な作品に出来上がっており、ラストシーンに至るまで一気に観客を笑わせたり、ほろりとさせたりと素晴らしいエンタテイメントに出来上がっていました。

 

こういうエンタテイメント作品にあれこれ意味づけするのはナンセンスなのですが、それでもラストシーンの主人公の小声のつぶやきは「三つ子の魂百まで」というテーマが流れているようで思わずにたりとさせるラストで、このラストを中心にうまくまとまっており、素敵な佳作だと思いました。

 

ちなみに劇中の海帝(かいてい)学園はいうまでもなく東京の開成(かいせい)高校をモデルにしたものなのでしょうが、現実の開成高校の学内の雰囲気というのはどんな感じなんだろう?と思わず考えてしまいました。しかし同時に、男子高校での生活というのは当時も今も自分には無理かな~なんて思ったりもして、懐かしい学生時代に想いを馳せた夜になりました。