本作を雪が降りそうな寒い夜、T-Joy東広島にて修行してきました。原作はわたしも本屋で山積みになっているのをよく見るコミックです。わたしも手にとったことがあるのですが、どうもあの絵柄が苦手でまだ読めていないだけに、せめて映画でもという想いでの修行となりました。
本作も偶然ですが、前回のブレードランナーと同様に人造人間(本作ではホムンクルスと呼ばれます)と人間の格闘&葛藤の物語です。そこに体を奪われた兄弟の絆と体を取り戻すべく旅と葛藤があります。こうして書いていると、奪われた身体を取り戻す葛藤と旅という点では、手塚先生の「どろろ」を思い出したりします。
本作は物語がどうのというよりは、錬金術師の魅惑的な技とホムンクルスとの激しい攻防がヨーロッパの中世都市を思わせる街を舞台にして、素晴らしい映像がVFX技術を駆使して迫力満点に表現されており、これらの映像表現は理屈抜きで痛快であり、この映像を楽しめるかどうかが作品の評価を分けるところかな・・なんて思いました。
もちろんわたしは楽しませてもらいました。いつか原作の漫画にもなんとか挑戦しようと思いながら、寒い夜空の下、帰路に着きました。