スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け

3月のはじめ、妙なウィルスの影を感じながら、子どものときから折に触れて、観て感じてきた本作9作目を楽しみにしながら鑑賞してきました。

 

聞くところによると、これがスターウォーズサーガの最終話であるとのこと。ベートーベンで言えば、交響曲第9番。いよいよオーラスです。

 

観終わって思ったのは、壮大な物語というのはだいたいこのように終わるものという典型であるような気がしました。初代から数えて、3世代目でひとつの区切りがつき、希望のある未来に向かって先代の意思を受け継ぎながら、次世代の勇敢なる人たちがさらなる一歩を進めていくという感じです。

 

3代にわたる家族の興亡史というのは、人類の文学史のなかでは非常に伝統的であり、スターウォーズもそれをしっかり踏襲しており、40数年前に登場したときは、サブカルチャー世界から発信された本作が時を経て、メインカルチャーになったという感慨もあったりしました。

 

それにしても、40年前に登場したときは映像にしても提示する世界観、音楽、スピード等々・・当時としては圧倒的で衝撃的でありました。その物語が21世紀まで継続するなんて思いもしなかったですが、気づけば年の過ぎるのはあっという間であり、少年だったわたしもすっかり年をとり、いいおやじになってしまったわけで、本作を観て時の流れを噛み締めるいい機会になりました。