映像研には手を出すな!

本作を例によって月曜の真夜中にT-Joy東広島にて鑑賞してきました。まずタイトルが懐かしい響きです。最近は「カメラを止めるな!」でも採用されましたが、こうした!の命令口調タイトルを聞いただけで、その命令に至るまでにどんな経過や内容があるのだろう?なんて想像してしまいます。かつて60年代末に制作されたニューシネマの邦題も「明日に向かって撃て!」とか「俺たちに明日はない!」とか!マーク入りで、はたまたどんな物語が待っているのだろうと思ったものです。

 

さて本作ですが、とても夢のある作品でした。想像力旺盛で、現実を大きく凌駕するアニメーション制作に命を懸ける?浅草みどり。一方では見知らぬ人との会話などになると、どうしていいかわからず卒倒してしまうほどの人見知り。まるでアスペルガー傾向の発達障害的女の子。こんな彼女が高校の部活を舞台に、共感できる友人を得ながら、学校での一番の権力機構・生徒会執行部の妨害を受けながら、自らの感性を爆発させ、親友らとこれまでの常識を覆すアニメーションを制作していく。高校生の物語なのですが、わたしはまるで小学校のときに過ごした夢いっぱいのハチャメチャで二度と戻れない輝いていた時間を懐かしく思い出しました。

 

本作はもともと漫画が原作で、アニメが先に制作され、待望の実写化ということですが、原作を読んでいたらまた印象が変わるのでは・・?いつか読んでみよう・・と思いながら、帰宅の途に就きました。