鬼滅の刃

本作をT-Joy東広島1番シアターにて鑑賞してきました。人気漫画でもあり、ネットフリックスやアマゾンプライム・ビデオの配信もあり、大人気アニメの続編映画版です。

 

びっくりしたのは、その盛況ぶりです。柄にもなくいつもの平日の夜ではなく日曜日に映画館に行ってしまったのも失敗でしたが、満員御礼のあまり10年ぶり以上に最前列の席で真上を見ながらの鑑賞となりました。

 

映画自体の内容はほぼ完璧な出来映えでした。煉獄さんの豪快さと明るさと勇気が大画面に鮮やかに力強く真っ赤な炎のように炸裂していました。わたしでなくとも誰もがこの銀幕のなかに佇む煉獄さんにうっとり

惚れこんでしまいそうです。

 

ところで本作の大ヒットについて少し考えると、漫画自体も素晴らしいですが、本作の成功の最大要因は「アニプレックス」によるきめ細やかでいて大胆な色使いのアニメ映像化なのではないでしょうか?アニメなのに強弱をつけた線も美しく、その色合いも相まって本当にうっとりするぐらい画面がきれいでした。

 

そして物語の内容も、技も切れ、快活で後輩思い、非の打ち所がない煉獄さんのキャラクターとその動きに圧倒されます。剣の技術や性格の良さもさることながら、その志と能力の高さゆえに、鬼にまで評価され永遠の命をえさに鬼世界への入会を誘われながら、幼き頃の母親との約束を決して忘れずに、鬼と戦い抜き潔く殉死していくその魂。これで泣けなかったら嘘というぐらいの展開に思わず涙と郷愁を誘います。

 

これらを観て思い出したのは、かつてディズニーのライオンキングを観たときにも感じた親子の絆の尊さとそれを継いでいく次世代の魂の永遠です。こうした魂の物語の大正時代版であり、老若男女から拍手喝采を受けるのも納得です。いやはや度肝を抜かれた作品でした。

 

できたら今度は10列めより後ろぐらいの席からもう一度修行しなければと思わせる作品でありました。