東京旅

10月の連休を使って高校生の子どもとふたりで東京旅に行ってきました。 コロナ騒ぎもあり、延び延びになっていたお祝いの旅です。

 

わたしにとって東京は、仕事や学会で年数回は単身訪れる街で、積年の積み重ねを経て上京回数は数十回には至っており、まずまず土地勘や馴染みができている街になっています。 その一方で故郷である愛知には1-2年に一回の帰郷。 残念ながらすっかり「故郷は遠くにありて思うもの・・」という感じになってしまっており、寂しい限りです。

 

その東京ですが、最近はすっかりおやじになったせいか、訪れる街は東京駅周辺(丸の内、有楽町、新橋など)が多く、渋谷、原宿、新宿といった山手線の反対側に位置する都の西北・若者の街にはとんとご無沙汰しています。

 

しかし今回は10代との旅であり、一日目はお久しぶりの若者エリアへの再訪が目白押しでした。 映画「君の名は」の聖地である四谷駅や信濃町のあのラストシーンの神社の下の階段を皮切りに、原宿竹下通り、渋谷スカイ、渋谷スクランブル交差点(わたしの好きな尾崎豊の聖地でもあります)、ハチ公銅像などなど、そういえば自分も初めて18歳の時、東京の大学を記念受験(私大であり、我が家の経済的事情からすると、たとえ合格しても入学金も払うあてはなく最初から入学する気のない合格したという栄誉を得るためだけの受験ですが、卒業間近の2月中頃の時期でもあり、この上京体験こそが本当の修学旅行だよなぁと当時思ったものです)で訪れた際受験の前日に真っ先に向かった街は原宿や竹下通りだったな~なんて思いながら、ひたすら歩き回りました。雨の予報もあったのですが、一日めはなんとか天候ももち、渋谷スカイ(写真は渋谷スカイから見下ろした新宿ビル群、代々木オリンピック体育館、明治神宮方面です)でもゆっくりできました。

 

その後は以前よく友人と訪れた、銀座一丁目の「俺のイタリアン」でピザとパスタの夕食。その後宿泊先の品川プリンスホテルに投宿しました。ホテルに着いたら、ちょうどラグビーワールドカップ、日本対アルゼンチン戦が終わったところでした。この試合も観たかったのですが、世の中すべてを満足させることなどできないのは当然であり、仕方なしです。

 

そして二日目は雨でしたが、宿泊先の朝食ビュッフェ「HAPUNA」(ここはスタイリッシュな空間を構成しており、東京らしくなかなかのおすすめです)を堪能したのち、品川駅から山手線で東京駅に移動して、東京駅北口から駅前丸善書店内のコーナー「手塚治虫書店」に寄り、その後丸の内ビル群を抜けて、皇居前の帝国劇場、GHQの第一生命ビルの前を通り、皇居二重橋の前で記念写真、桜田門をくぐり、名探偵コナンで有名なお目当ての警視庁本部ビルを前に回れ右し、傘をさしさし東京駅に戻り、八重洲口を経てそのまま日本橋まで歩き、やっと地下鉄に乗り、浅草に移動。雷門をくぐり、雨のなか人でごった返す仲見世通りをなんとか通り抜け、おみくじも引き浅草寺本堂のなかへ。10数年前小中時代の親友とここを訪れ、浅草演芸ホールで寄席を観たことも思い出しました。

 

名残惜しい浅草を背に今度はお台場へ。一番のお目当てはヒカキンやフィッシャーズをはじめ有名YouTuberがよくロケを行うという「台場一丁目商店街」。そこも十分堪能した後、フジテレビ本館です。 お台場訪問も10回以上を数えているのにフジテレビ社屋には実は今まで入館したことがなく初めて来訪させてもらいました。最上階のショップを経て本館一階でイスに座り親子で休憩していたところ、朝のテレビ番組(「ノンストップ」という番組で質問テーマは世代間の言語格差でしたが、関東地区限定のローカル番組であり、どのように放送されたかは確認できませんでした)のインタビューを受けたこともとても記念になりました。

 

ゆりかもめ最前列席を堪能して最後はいよいよ帰路の飛行機の待つ羽田空港第2ターミナルに移動です。ここでもしっかりとお土産に期待されている東京お土産の定番「年輪やのバームクーヘン」を購入し、無事空路に着きました。

 

なんと二日間合計で都内50000歩以上を歩き通した旅となりました。

 

だらだらと旅の記録を書き綴りましたが、誰かが言っていました。 「人生で大事なことは名誉を得たりお金持ちになることではなく、思い出持ちになることだ・・・」と。 わたしもこれに強く共感かつ同意であり、今回の東京旅では少しだけ「思い出もち」となったような気がしました。

 

この文章を読むみなさんも秋の空の下、どんどん野外に出て素敵な思い出を作ってください。 わたしもまだ続く秋の気配を感じながら、令和5年の秋をあともう少し歩いてふらふらと漂いたいと思っています。 

 

P.S. 次回の東京旅では、東京在住の親友らと語らう旅にしたいものです。