ザ・クリエーター

本作を何かと忙しかった秋の真っ只中、久々T-Joy東広島にて鑑賞してきました。 本作は和訳すると「創造者」です。なんとも壮大なタイトルであり、さまざまな宗教やこころの世界も関与する概念でもあり、わたしにとっても研究テーマというと大袈裟ですが、はっきり言って日々意識している概念なので、これが映画でどのように表現されているか楽しみにしての劇場入りとなりました。

 

本作は、AIが引き起こしたと思われた核爆発(実は人間の誤動作だった?!)による都市(ロスアンゼルス?)消滅を契機に、AIを敵視かつ否定し根絶に走る欧米。 それに対してAIをこの先も人類の発展のために利用しながら共生していこうとするアジア連合(これには我が国はもちろん中国やシンガポール、ベトナムなどが含まれます)。この両者の抗争を描いています。AI側が発明した究極の殺人兵器「クリエーター」を破壊するべく、アジアの基地に踏み込んでいくひとりのアメリカ人を主人公にして物語が展開します。

 

さてどんな展開と結末が待っているのか?それは観てのお楽しみとしていきましょう。 ぜひこの続きは本作を観てみてくださいね。

 

本作で興味深かったのは、密かにAIによって創られ完成していた最強兵器「クリエーター」である可愛い少年アルフィーですが、後で確認したらなんと女の子だったのです。おそらくアジア人もしくは日本人からみたらアルフィーはダライラマの少年時代のような少年に見えており、わたしは観劇中ずーっとアルフィーを少年とみなしておりました。これは西洋と東洋の少年少女の外観における価値観の違いのようにも思われ、いつか本作を観た方と語ってみたいものです。

 

いずれにせよ「創造者」とのタイトルを冠した本作を映画という人類の共通コンテンツを通して近未来の問題を露呈させた作品であり、昨今のAIの急速な進歩を鑑みるに観ておくべき作品と思われました。みなさんもぜひ観覧ください。

 

P.S.「ザ・クリエーター」・・・なかなか画期的なテーマの本作ですが、こうした宇宙における創造者をテーマとするストーリーは我が日本では、手塚治虫先生(とくに火の鳥の未来編や復活編、ロストワールド、来るべき世界などなど)や石森章太郎先生(「リュウの冒険」「ギルガメッシュ」「サイボーグ009」など)らによって、すでに漫画の世界で表現されています。わたしも子供時分にその洗礼を受けておりもうすっかり免疫もできているので、かなりのデジャブ感を感じながらゆっくりその経過と結末を楽しませてもらいました。 本作のような作品を観ていつも思うのは、現代の映画の力でもし手塚先生や石森先生らの作品を実写化したらどんなに素晴らしい映画体験となるだろうということです。いつかそれが実現する日を夢見ながら、わたしもこころの創造者の世界の探求に勤しんでいきたいと思います。