名探偵コナン・隻眼の残像

5月のゴールデンウィークの最中に本作をT-Joy東広島にて鑑賞してきました。 コナンはたかがアニメというなかれ・・と言えるぐらい幅広い年齢のファン層と幾多の魅力的なキャラクター、それと毎回深く考えさせられるテーマと物語を展開しており、わたしにとってはドラえもんとともに春の必須の作品となっています。 

 

毎回、M.I.(ミッションインポッシブル)のごとく日本のなかのどこかの地方を焦点とし、そこを舞台に物語が展開するのですが、今回は長野でした。 いつもの長野県警のおなじみの濃いキャラの人たちが野辺山宇宙観測所を中心にスリルたっぷりに展開していました。

 

今回の映画体験で感慨深かったのは、すでに30年ほども昔( バブルの残り香が漂っていた1990年代です )のことですが、まだ若き学生時代の長い休暇( たいてい夏か春でした )に日本全国津々浦々を北海道から鹿児島まで大学の親友と車( だいたい友人のお父さんの自家用車でした )であちこちと貧乏&放浪の旅( しかも泊りはほぼ車中泊 )をしていたことがあったのですが、長野県を訪れたときには、なんとなく野辺山天文台にも訪れたことがあり、当時の巨大望遠鏡が山頂に佇む風景を映すスクリーンを懐かしく観ている自分がいました。 当時はまだ巨大な電波望遠鏡が数個ぐらいだったのが、いまはもう十数個に増えているようであり、月日の流れを感じました。

 

名探偵コナンは以前の名古屋の街を舞台にしたときもそうでしたが、日本のさまざまな地方を旅してきた身には思いがけず、忘れかけていたひょんな出会いや記憶がわくことが多く、過去の想い出に巡り合うちょっとしたセンチメンタルジャーニーのようになっています。

 

また来年の春、どんな舞台になるかわかりませんが、思いがけない出会いが待っていることが今から楽しみです。