50年目の俺たちの旅

 本作をまだまだ寒さが身に凍みるとある一月の休日にT-Joy東広島にて鑑賞してきました。

 

本作の原作は、わたしが小学生のときに日本テレビ系列で日曜夜8時から1時間番組でした。当時はこの時間枠で「俺は男だ」「飛び出せ青春」といった高校生の物語が放映されていました。 小学生だったわたしもいつか自分も成長したら、そういう世界が待っているに違いないという想いで楽しく観ていた記憶があります。

 

その流れのなかでなんとなく始まった「俺たちの旅」はそれまでの高校生活の物語から大学生ふたりと社会人ひとりのどちらかと言えば大人の物語であり、本放送のときはさほど印象に残らずに終わっていました。

 

それから数年たちわたしも中学に上がり、ふとなんとなく夕方5時からのテレビ再放送で再び出会いました。 そこでは本放送のときに印象に残らなかった、東京での明日を知れぬ放浪的生活がなかなか味があり、ゆったりと悠大なテーマソング「ただお前がいい」(小椋佳作曲)をバックに毎回エンディングに綴られる青春の教訓的矜持も、思春期に入った中学生のこころのどこかを軽くノックした結果、月曜日から金曜日と連続的になんとなく見通し、いつか自分もこんな大学生活を送れたらいいのに・・・なんて思ったような記憶があります。 

 

本作はそんな大人になりきれない半分大人・半分子どもだった当時の3人が50年後どんな大人になっているかという物語です。 子どもの頃に憧れながら観ていたカースケ、オメダ、グズ六たちが、それなりに社会の枠のなかで、地域の礎的な存在になっていることに「ふーむ・・そう来たか~」という感慨も持ちながら、かつて身も心も若かった彼らが、身はともかく、こころはいまも若々しく生きていることが表現されていることに勇気を得ました。 彼らを含めていまもかつての若者たち( 岡田奈々さんは相変わらずキュートでびっくりしました )が年月を通してしっかりと成長し、それぞれの形で社会で機能していることには強く共感しました。

 

わたしもかれらよりは一世代以上下の世代なのですが、身は年を経ても、こころはいつまでも30歳ぐらいで生きていこうという密かな決意?・・をしながら、ホクホクとした気持ちで帰路に着きました。