竹原での休日散策

GWです。みなさんはゆっくりリフレッシュできましたか?わたしもそれなりに満喫しました。GW後半は、長駆わざわざ、東京から来てくれた友人(小中学校の幼馴染で、将来いつか漫画家になろうと誓ったことが懐かしい竹馬の友です)とゆっくり広島紹介&探訪していました。広島駅新幹線口にて落ち合い、まずは広島の誇る文化的メルクマールと個人的に考えている、サロンシネマ系の映画館「八丁座」を訪問。まるで落語か何かの伝統演芸場と見紛うばかりの素晴らしい雰囲気に友人も感嘆。いっしょに当日最終上映だった「愛、アムール」を鑑賞。びっくりしたのはなんと大入り満席。この映画は、老々介護をテーマにした、やや難解で苦渋に満ちたテーマ(あの突然の終わり方も含めて、まさにかつてのフランス映画ですよね)にも関わらず、この客入りに、友人も「広島の映画ファンのレベルは高い」とさらに感嘆。わたしもそれを聞いて、なぜかうれしくなったりして(すっかり広島人です)、その後、フラワーフェスティバルが開催されている平和大通りを散策してから、夕暮れ時に広島の友人も合流して西条に戻り、みなで沖縄料理のおいしい「おもろ殿内」(ここは沖縄本土の2店と内地ではここだけという貴重なお店だそうで、前夜にはクリニックのスタッフらと飲み会をしたにもかかわらず、おいしいので連投になりました)で食事。オリオンビールの生と沖縄のゴーヤチャンプルーなどの沖縄の地料理がおいしくてみんな笑顔。翌日4日は、せっかく広島に来たのだから広島らしい名所(すみません、ラーメン屋です)へも寄ろうということになり、竹原へ。お昼は超おすすめの「太華園」にて尾道らーめん(福山ラーメン?)を食べ、みんなうまいと大満足したついでに竹原旧市街地へ。正直にいうとラーメンのほうが目当てで、街にはあまり期待せずに立ち寄りました。しかし、いい意味で期待は裏切られました。素晴らしい町並みでした。

偶然にも当日、「竹祭り」というお祭りをやっていて、かぐや姫行列も観れたり、酒造のひんやりした土蔵も見学できたりと、たいへん充実した時間を過ごしました。

それにしても竹原の潜在的観光能力の大きさ。安芸の小京都ということはよく聞いており、頼山陽の出身地であり、最近ではアニメ「たまゆら」の舞台ということぐらいは知っていましたが、通り過ぎることは多くてもゆっくり訪れたことがなく、夜にあの有名なお好み焼き「堀川」に来たことがあるぐらいで、町並み保存地区も全国に百ぐらいはあると思われる「小京都」のなかでも小粒の街なのだろうとの認識でしたが、行ってみたら大違い。全域を歩いたら、かなり疲れるほどに十分広く、見どころも多く、古い白壁の家やお寺、酒造などが立派な町並みでした。同行した広島市出身の友人さえも「竹原がこんなすごかったとは」ともらすほど。

しかし同時に、なぜこれほどの街ながら、あまりその素晴らしさを認識されていないのか?という素朴な疑問も湧き起りました。「小京都」の王様といえる、お隣の岡山の倉敷とは異なり(そりゃ異なりますよね)、よく見れば、町並みの統一感のなさもちらほら。倉敷には倉敷紡績という一大スポンサーがあったことに加えて、町並み保存に対するこだわりや愛情の違いがあるように思われましたが、それもおそらく故あること。

こんな感慨は、そこに住んでいる方々からすれば、ヴィジターで訪れるわたしの勝手な感傷であり、おそらく、この現状は、この町に古くから住む人々の意見や想い、住みやすさの追及などいろいろな思惑、歴史的背景や経過が混在した結果なのだと思います。倉敷みたいに、強烈な統一感をもたせるべく、交通整理をする企業や人があったらと思うのも、やはり身勝手な想いかもしれません。

それでも「小京都」全国ランキングを作ったとしたら、学生時代、日本のすべての県を旅(放浪?)し、各地で小京都と呼ばれる町並みを訪れた経験を持つわたしから見ても、現状でも規模としては、竹原は上位15位以内(すみません。10位以内といいたいのですが・・・。しかし、それでもたいしたものなのです。だって沖縄を除く47都道府県に小京都と呼ばれる町並みは各県2つ以上は乱立しているのですから)には入るのでは?なんて思います。四季の心クリニックのある西条の町並み保存地区である酒蔵通りや福山の鞆よりも町並みとしては、客観的にみて質量ともに凌駕しており、いわゆる小京都としては、もしや県内一の規模ではないでしょうか?その昔、大林監督が尾道三部作のひとつ「時をかける少女」を撮影した際に尾道の古民家に満足できず、主人公の自宅をあえて竹原旧市街の古民家に設定し、撮影したということを聞いていましたが、十分に納得です。

なので広島県としても、もっと大きく竹原を宣伝してもいいだろうになんてことを、友人らとも帰路、車中で話したりしました。広島には福山の鞆という微妙な街もあり、すでに宮島や原爆ドームという世界遺産でもある巨大観光拠点を有しているので、こうした隠れがちな素敵な街を大々的に宣伝したりする柄ではないのかもしれませんが、いいものは残しているので、これをいかに効果的にアピールするかが重要かな~と生意気にも考えたりしました。

それにしても、はるばる東京から来てくれた友人にも満足してもらい、おいしいラーメンにも素敵な町並みにも「ありがとう!竹原」という一日でした。

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コメント: 2
  • #1

    ゼノなごみの家西崎 (火曜日, 14 5月 2013 00:29)

    佐藤先生は漫画家を目指していた時期があったんですね!驚きです☆
    私は岡山が地元で2年半前に広島県福山市に引っ越してきたのですが、広島にはいろいろと素晴らしい場所があるのですね!太華園というラーメン屋さん、機会があれば行ってみたいと思います☆

  • #2

    fourseasons-clinic (月曜日, 20 5月 2013 12:36)

    漫画はいまも大好きで、子ども時分にはまった手塚治虫先生の作品などはすべての作品を読んでいると言えるほどです。他に石ノ森章太郎先生、藤子不二雄先生、ちばてつや先生などにはずいぶんお世話になっています。すみません、藤子先生はともかく、石ノ森先生、ちば先生(素晴らしい作品群でもっと評価されるべき方だと常日頃思っています)などは古くてあまり若い方には知られていないかもしれませんね。(もちろん、最近の漫画家も井上雄彦さんとか大好きです。)
    太華園(たいかえん)はいいですよ。広島県のなかでも、もっともおいしいラーメン屋のひとつだと思います。ぜひ食べてみてください。