地獄でなぜ悪い

ここ最近、注目の監督となってきた園子温監督の最新作「地獄でなぜ悪い」をT-joy東広島で観て来ました。監督は愛知県(確か豊橋あたり)の出身ということもあって、同じ県の出身であるわたしにとっても親近感があります。

だからというわけではないですが、初期の「紀子の食卓」(吉高由里子の鮮烈なデビュー作でした)、「愛のむきだし」(今を時めく満嶋ひかり、妖しさ満点の安藤サクラら女優の新人時代の魅力がさく裂しており、彼女らのファンやカルト映画好きの方はDVD鑑賞でもおすすめします)の頃から最近の「恋の罪」(なんと主演の神楽坂恵と監督は直後に結婚。そうか~女好き、よく言えば女性の魅力に敏感な点が監督のパワーの源泉かなんてこの時は思ったものです)「ヒミズ」「希望の国」までサロンシネマ系映画館で観て、個人的におっかけ状態の監督であり、今回はアート系映画館でなく、通常のロードショウ、しかも地元東広島で観れるということもあり、是も非もなく駆けつけました。
さて本作品ですが、最近、重いテーマが続いたせいか、かなりライトなコメディタッチのエンターテインメント作品となっていました。前作「希望の国」が原発&震災をテーマにした激しく重たいものだっただけにバランスとしてこれはありかなとも思います。

日本でもその気になれば、クエンティン・タランティーノばりの作品(まさに本作はタランティーノのキルビルのように映画愛に溢れてましたね)ぐらい軽~く撮れるんだよ、みんな楽しんでね~と園監督が口笛でも吹きながら撮った作品といえそうです。

とりあえず、首が飛ぶシーンとか、笑いながらゆっくり楽しませてもらいました。しかし、詩人でもある監督特有の社会や道徳に切れ込む言葉と映像という鋭く光るメスは不発。

次回作ではきりきりに切れ込んだ作品を期待したいと思います。

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コメント: 4
  • #1

    narata (木曜日, 31 10月 2013 21:27)

    残念です!こちらでは上映が無い様でございます。私は、謝罪の王様を「ガハハハ…」笑いで観てまいりました。大声で笑っても恥ずかしくない?後ろの隅で…ストレス解消でした。

  • #2

    narata (金曜日, 08 11月 2013 05:47)

    先日、ゴーストエージェントとダイアナを観る予定で、チケットを買ったのですが、ゴーストエージェントを観て「あ~面白かった。」とコーヒーを飲んで…ダイアナのチケットを一緒に捨てたようです。なんだかとても損をしたような…おバカな自分に呆れて、再びチケットを買う元気もなく…帰宅いたしました。ナントイウコトデショウー!

  • #3

    シネ丸 (木曜日, 14 11月 2013 09:32)

     「映画ごっこ」と「やくざごっこ」を園監督が撮りたかったってな作品ですかね。 首が飛んでも血が噴き出しても全然OKなんですけど,タランティーノの「キル・ビル」の爽快感や映画愛はあんまり感じられませんでした。   色んな作品が作れる園監督にとっては「お遊び」のひとつかもしれませんが,「凶悪」を観た後ではあまりにお気軽なノリにしか思えずがっかりでした。

  • #4

    fourseasons-clinic (日曜日, 01 12月 2013 22:46)

    たぶん今までが哲学的かつシリアスすぎたので、ちょっと生き抜きという作品だったのでしょうね。次に期待です。